注文住宅の購入予算はいくら?年収別に見る建てられる家の範囲

年収ごとの注文住宅の平均予算額とは?

注文住宅を購入する人の世帯年収はどのくらい?

「自分の年収でいくらの家が建てられるのか?」「どのぐらい予算があれば注文住宅を建てられるのか?」など、家を建てたい人にとって予算に関する疑問は様々あるはず。

そこで、国土交通省が発表している『令和4年度住宅市場動向調査報告書』のデータを元に、注文住宅を建てた人の年収をまとめてみました。

※参照元:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」

注文住宅の一次取得者(1軒目の家を建てた方)の年収は、全国平均で731万円。世帯年収別にさらに細かく割合を見てみると以下のようになります。

・年収400万円未満:9.0%

・年収400万円以上600万円未満:26.3%

・年収600万円以上800万円未満:30.2%

・年収800万円以上1000万円未満:18.3%

・年収1,000万円以上:16.2%

初めて注文住宅を建てる人の半数以上が世帯年収400万円~800万円。次いで多いのが年収800~1,000万円の世帯であることがわかります。

年収ごとに目安になる予算額とは

家を建てる予算を知るための目安の一つが「年収倍率」です。年収倍率とは、家の購入資金を年収で割った数値のこと。年収倍率がわかれば、年収からおおよその住宅購入予算を逆算できます。

「2021年度 フラット35利用者調査」によると、相続で土地を持っているといった理由で「注文住宅だけ」を建てた方の年収倍率は6.8倍。土地と家をあわせて購入する「土地付き注文住宅」を建てた方の年収倍率は7.5倍です。

※参照元:住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」

上記の年収倍率を参考に『令和4年度住宅市場動向調査報告書』にある注文住宅購入者の全国平均年収731万円を例に計算してみましょう。(小数点以下切り捨て)

注文住宅のみ購入する場合は731万円×6.8倍=4,970万円、土地付き注文住宅を購入する場合は731万円×7.5倍=5,482万円がそれぞれの予算目安となります。

400~800万円の年収ごとに「(A)注文住宅のみ」「(B)土地付き注文住宅」の予算を計算してみたものが以下です。年収別の注文住宅の予算の目安としてご参照ください。

【年収400万円の場合の予算目安】

(A)注文住宅のみ:400万円×6.8倍=2,720万円

(B)土地付き注文住宅:400万円×7.5倍=3,000万円

【年収500万円の場合の予算目安】

(A)注文住宅のみ:500万円×6.8倍=3,400万円

(B)土地付き注文住宅:500万円×7.5倍=3,750万円

【年収600万円の場合の予算目安】

(A)注文住宅のみ:600万円×6.8倍=4,080万円

(B)土地付き注文住宅:600万円×7.5倍=4,500万円

【年収700万円の場合の予算目安】

(A)注文住宅のみ:700万円×6.8倍=4,760万円

(B)土地付き注文住宅:700万円×7.5倍=5,250万円

【年収800万円の場合の予算目安】

(A)注文住宅のみ:800万円×6.8倍=5,440万円 (B)土地付き注文住宅:800万円×7.5倍=6,000万円

年収によって住宅ローンの借入可能額は変わる?

購入予算の内訳

住宅購入予算は「頭金」+「住宅ローンの借入金」で準備するのが一般的です。

「頭金」は貯金などの自己資金のこと。住宅ローンは銀行や信用金庫などの金融機関で借入できますが、借りる人の年収・年齢・借入状況などで「借りられる限度額」が異なります。

例えば、3,000万円の注文住宅を建てるケースで頭金が500万円ある場合は住宅ローンの借入額は2,500万円、頭金が1,000万円なら住宅ローンの借入額は2,000万円となり、頭金を多く準備するほど住宅ローンの借入額を抑えられます。

「2021年度 フラット35利用者調査」によると、頭金の全国平均額は注文住宅のみを購入している方は596.6万円、土地付き注文住宅を購入している方は412.3万円でした。この金額を一つの目安にして、頭金をしっかり準備しましょう。

住宅ローンの借入可能額

住宅ローンの借入可能額は「年収の5~6倍」とされています。理想的な返済額を知るためには「返済負担率」も計算してみましょう。

「返済負担率」とは「年収に占める返済額の割合」のことで、年間のローン返済額÷年収×100=返済負担率(%)で算出できます。

年収500万円・年間返済額120万円(月10万円返済)の場合、返済負担率は「120万円÷500万円×100=24%」です。

返済負担率は手取り収入の20~25%が理想とされています。住宅購入には登記手数料や固定資産税、仲介手数料、引っ越し代などの諸経費も必要。他にも生活資金や教育資金なども住宅の購入予算とは別に貯蓄しておかなければいけませんので、きちんとした返済計画を立てることが大切です。

インターネット上で「住宅ローンシミュレーションサービス」を提供している金融機関は多数あるので、借入前に試算してみるとよいでしょう。

年収ごとに建てられる注文住宅の違いとは

土地付き注文住宅を購入する場合を例に、年収ごとに注文住宅購入にかけられる金額とどんな家が建てられるかをまとめました。

※年収倍率5倍+自己資金(頭金)410万円という条件で計算

年収400~500万円の場合

年収400~500万円の土地付き注文住宅の予算目安は「2,410~2,910万円」。

予算2,000万円台で建てられる注文住宅としては「ローコスト住宅」と呼ばれるものが主な検討候補です。

建築費用は1,000万円程度で、メーカーから提案されたパターンの中から外観や間取り・素材・規格などを選択する形になります。

箱型のシンプルな外観、かつ必要最小限の間取りの家を提案されることが多く、デザインなどの設計の自由度はあまりないでしょう。

年収600~700万円の場合

年収600~700万円の土地付き注文住宅の予算目安は「3,410~3,910万円」。建築費用は2,000万円程度になります。

間取りは1,000万円の建築費用の家よりも設計の自由度が上がり、耐震性や気密性などの性能面も高められるでしょう。

外観や内装をシンプルにして費用を抑え、キッチンやエクステリアなど家の限られた部分だけをグレードアップすることも可能。インナーバルコニーやガレージをつくるなど、一部であればこだわりを実現できる予算額です。

年収800~900万円の場合

年収800~900万円の土地付き注文住宅の予算目安は「4,410~4,910万円」。

建築費用は3,000万円程度で、キッチンやお風呂・トイレなど複数の住宅設備のグレードを上げたり、部屋数を増やしたりするなどの調整が可能な金額です。

中庭やウッドデッキ・カーポートなどのエクステリアに凝るなど、自分の希望のデザインや間取りを反映した家を建てやすいでしょう。

年収1,000万円以上の場合

年収1,000万円以上の土地付き注文住宅の予算目安は「5,410万円以上」。

建築費用として4,000万円以上をかけられると、建築家にデザインを依頼してフルオーダーメイドの注文住宅を建てることができます。 間取りや面積・外観もほぼ自由に設計可能です。

注文住宅の予算を抑えるポイント

「あれもこれも」と希望を盛り込んでしまって、いつのまにか予算オーバー…。注文住宅を建てる時にありがちなそんなトラブルを避けるために、予算を節約するポイントをピックアップしました。

「建物の形」の節約ポイント

・最低限必要な大きさにする

建てる家を小さくすると施工面積が少なくなり、建設費用を下げられます。

・建物の形をシンプルにする

建物を正方形に近い形にして凹凸をなくすと居住スペースが広く、かつ外壁の面積が少ない家がつくれるため、外壁工事代の節約が可能です。

・総2階にする

部分的に2階建てにするよりも、構造材や屋根材が節約できます。

・複雑な形の屋根を選ばない

屋根は形が複雑な「入母屋」や「越屋根」ではなく、シンプルな「切妻」や「片流れ」にすると建築費を節約可能です。

「間取り」の節約ポイント

・間仕切りを少なくする

部屋数を減らしたり廊下のない間取りにしたりするとドアや間仕切りを減らせるため、材料費を抑えられます。

・水回りの間取りを近い位置にする

キッチン・トイレ・浴室などの水回りを1ヵ所にまとめると、配管などの水道工事費を安くできるでしょう。

・和室をつくらない

和室は床を上げたり畳代がプラスでかかったりするため、洋室に比べてコストが高くなります。

「設備」の節約ポイント

・照明や家電を自分で購入する

メーカーから提供される照明設備やエアコンなどは割高な場合があるので、自分たちで購入すると安く済む可能性も。

・オプション設備はコストを踏まえて検討する

太陽光発電や全館空調といったオプション設備は、導入したもののあまりメリットを感じられないことがあります。メンテナンス費用などのランニングコストが掛かりすぎないかという点にも注意して検討しましょう。

「土地代」の節約ポイント

・安い立地条件の土地も検討してみる

最寄り駅から少し離れた土地や、三角地・旗竿地などの変形地は相場に比べて割安です。

実際に土地を見てみると、悪いと思っていた条件が気にならないこともあるため、土地探しの際に一律で候補から外してしまうと損をするかもしれません。

「住宅ローン」の節約ポイント

・自己資金を増やす

共働きで貯蓄を増やすなど、なるべく自己資金を準備しましょう。親などに資金援助を頼める場合は相談してみるのもよいでしょう。予算に対する住宅ローンの借入額の比率が下がれば、返済の負担を軽減できます。

・住宅補助金や減税制度を活用する

新築で家を建てる場合に住宅の性能などによっては国や自治体で補助金制度があったり、税金や保険料などの優遇を受けられたりすることも。申請できる期間が限定されているので、ハウスメーカーと相談して期限内に手続きや施工が進められるようにしましょう。

2,000万円台から多彩な間取りづくりができる注文住宅会社

豊栄建設は、札幌市での戸建て注文住宅建築数No.1(※)の実績を持つハウスメーカー。家族構成・ライフスタイル・予算などに合わせて選べる豊富なプランがあり、2,000万円台でも様々なデザイン・間取りの家が実現可能です。

例えば、ビルトインガレージつきの4LDK・平屋建て2LDK・3階建ての4LDK。これらはすべて2,000万円台で建てられるプランとしてホームページでご紹介しています。

仕入れコストを削減したコストパフォーマンスに優れた家が豊栄建設の強みですが、性能面を妥協しているわけではありません。北海道の厳しい気候に負けない最高断熱等級7の断熱材、高耐震の集積材、震度7の地震にも耐えるメタルジョイント工法など、工夫を重ねて質の高い家づくりを続けています。

土地探し・設計・施工・アフターメンテナンスまで自社一貫で行っており、専門家がチーム制で家づくりをサポート。札幌周辺に住宅用地を数多く保有しているので、土地代+建築費トータルでの予算調整が可能です。

理想を叶えながら、コストパフォーマンス良く安心して暮らせる家づくりをしたいという方は、お気軽に豊栄建設までご相談ください。オンラインでのご相談も可能です。

※北海道住宅通信社「住宅データバンク調べ」(2021年1~12月)

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