30坪のローコスト住宅の費用相場は?間取り例や費用の抑え方を紹介

建築費用を抑えて建てられるのが魅力の「ローコスト住宅」ですが、どれくらいの費用がかかり、どのような住まいが実現できるのかイメージしにくいと悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では30坪で建てた場合の費用相場や、費用を抑えて建てるコツ、30坪のローコスト住宅の間取り事例をご紹介します。
マイホームを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
30坪のローコスト住宅の費用相場
30坪のローコスト住宅は1,000万円台から購入可能な低価格住宅であり、費用相場は1,000万円から2,000万円台前半です。
国土交通省の「令和5年度住宅市場動向」によると、全国の注文住宅の平均建築資金(土地購入資金を除く)は約36.7坪(121.3㎡)で4,319万円でした。30坪に換算すると、建築資金は約3,531万円です。
注文住宅の全国平均相場は3,000万円後半〜4,000万円台になる傾向があり、ローコスト住宅は一般的な注文住宅と比較して大幅に費用が抑えられているとわかります。
参考:国土交通省「令和5年度住宅市場動向」PDF98、121ページより
ローコスト住宅の坪単価
ローコスト住宅とは一般的に坪単価30万〜50万円の住宅を指しますが、昨今の物価高の影響でローコスト住宅自体の坪単価も高くなっている傾向です。
国土交通省「令和5年度住宅市場動向」の住宅面積と平均建築資金から坪単価を算出すると注文住宅の全国平均坪単価は約118万円であり、ローコスト住宅の坪単価とは差があります。
費用相場と坪単価からみると、ローコスト住宅は一般的な注文住宅の半分の費用で建てられるのです。
ただし、ローコスト住宅の坪単価は建物本体以外の費用が含まれていないため、土地代や付帯工事費、諸費用などを含めた総費用も確認する必要があります。
参考:国土交通省「令和5年度住宅市場動向」PDF98、121ページより
・坪数は住宅面積(㎡)×0.3025で算出
・坪単価は建築資金(万円)÷住宅面積(坪数)で算出
費用を抑えて満足のいく30坪のローコスト住宅を建てるコツ
ローコスト住宅は建物本体価格に加えて外構や給排水などの付帯工事費、手続きに必要な諸費用、土地代がかかり、すべてを合計すると予算を超えてしまうかもしれません。
コストを抑えて満足のいく住まいを叶えるには、どのように工夫すれば良いのか、4つの項目で解説します。
土地選び
建築費用の中でも「土地代」は総費用に大きく影響するため、土地代を抑えることで大幅にコストを削減できるでしょう。具体的な土地代コストダウンの方法は以下の通りです。
・細長い土地の先にある「旗竿地」や三角形や五角形などの「変形地」に建てる
・土地と建築業者がセットになった建築条件付きの土地を選ぶ
・エリアや条件の幅を広げる
・登記手続きを自分で行う
・住宅プランを先に決めて土地の規模を最適化する
土地の価格は立地や形状によって左右されます。また、土地の購入には「登記費用」や「仲介手数料」もかかると覚えておきましょう。
ライフスタイルの見直し
ライフスタイルの見直しは注文住宅のコスト削減と密接に関わっています。たとえば、家族の人数に合わせて不要な収納や仕切り壁を減らすなどして建築費用を抑える方法も一案です。ライフスタイル見直しによるコストダウンの具体例を以下にまとめました。
・家族構成や用途に合った広さを見極めて床面積を減らす
・標準グレードの設備や建築材を選ぶ
・必要最低限の外構工事にする
無駄なスペースがないかを見直すだけでもコストダウンにつながります。しかし、コスト削減により収納スペースが取れなかったり、耐久性の低さから維持費がかさんでしまったりする可能性もあると考えておきましょう。
間取りの工夫
間取りも工夫次第で建築費用を抑えられるでしょう。具体策は以下の通りです。
・コストがかかりやすい廊下を減らす
・建築の手間がかかる窓やドアの数を減らす
・外壁の面積を減らすために、複雑な形状を避けてシンプルな四角形にする
・水回りや収納をまとめて、配管や配線を減らす
・不要なオプションは選ばない
間取りの工夫は、生活動線を意識して設計すると使い勝手も良くなります。土地の形状によっては間取りが制限される場合もあるため、事前にハウスメーカーに確認しておきましょう。
ハウスメーカーの選び方
ハウスメーカーを選ぶ際には、以下のポイントを意識しましょう。
・標準仕様の性能とコストのバランスが取れているか
・好みに合ったデザインや設備があるかどうか
・アフターサービスは充実しているか
・付帯工事費や諸費用も含めた全体的な予算を知る
・複数の建築会社に見積もりを依頼して比較検討する
ローコスト住宅のハウスメーカーを選ぶときには、コストだけでなく、デザインや設備、アフターサービスなど総合的にみて判断することで、自分の好みやライフスタイルに完全に合わせた家が建てられるでしょう。
30坪のローコスト住宅の間取り例
30坪のローコスト住宅はどのような間取りが実現できるのか、イメージができずに悩む方も少なくありません。
ここでは、999万円からの家づくりをコンセプトにした「チャレンジ999」など、ローコスト住宅の実績が豊富な豊栄建設で建てた間取り事例を、3つご紹介します。
事例1:土間スペースや吹き抜けなど自由で遊び心あふれる総2階建て住宅

【基礎情報】
地域 | 北海道札幌市 |
延床面積 | 109.31㎡ |
坪数 | 33坪 |
本体価格 | 1,500万円〜1,999万円 |
坪単価 | 45.4万円〜60.5万円/坪 |
構造・間取り | 木造・2階建て3LDK |
間取り図1階の青い部分は、屋内でありながら土足で歩ける「土間スペース」となっており、ご夫婦の趣味であるスケートボードのお手入れや、アウトドアグッズ置き場としても大活躍です。
土間スペースの頭上は吹き抜けで開放感があり、リビングには明るい光が差し込みます。吹き抜け部分にはネットを張り、お子様が大きくなってから体を動かして遊べるように考慮されていて、細部までこだわりが感じられるお家です。
吹き抜けや土間スペースは追加オプションですが、シンプルな総2階建ての形状と、その他の設備を標準仕様にしていて、コストダウンにも成功しています。
事例2:家事効率をUPする回遊動線とおしゃれなリビング階段のある3LDK

【基礎情報】
地域 | 北海道石狩市 |
延床面積 | 108.78㎡ |
坪数 | 32.9坪 |
本体価格 | 2,000万円〜2,499万円 |
坪単価 | 60.8万円〜70.0万円/坪 |
構造・間取り | 木造・2階建て3LDK |
回遊動線の特徴は「行き止まりがないことによって動線が短くなり、家事の効率がUPする点」です。間取りを見ると玄関ホールからLDK、LDKから脱衣所、脱衣所から玄関ホールへとつながっているのがわかります。
回遊動線は家の中を行き来する手間が省けて、家事効率が上がり時短にもつながることから人気の間取りです。ご紹介した間取りであれば、帰宅後はすぐに手洗い場に行けて、買い物した食材を台所まで運ぶ動線もスムーズです。
リビングは広めの「吹き抜け」と踏み板と骨組みで構成された「ストリップ階段」があり、圧迫感の少ない明るい印象になっています。
回遊動線で使い勝手を良くしたり、吹き抜けで光を多く取り入れたりすることで、30坪のコンパクトさを十分に活かせるとわかる事例です。
事例3:ドアや仕切りを最小限にして贅沢なワンルームに仕上げたリビング

【基礎情報】
地域 | 北海道札幌市 |
延床面積 | 111.17㎡ |
坪数 | 33.6坪 |
本体価格 | 1,500万円〜1,999万円 |
坪単価 | 44.7万円〜59.5万円/坪 |
構造・間取り | 木造・2階建て4LDK |
1階LDKはドアや仕切りをできるだけなくして広い面積を確保しています。ドアや仕切りをなくすと自然に「回遊動線」ができて家事や来客時にも移動がスムーズです。さらに、ドアや仕切りをなくした分、建築費のコストダウンにもつながっています。
リビング上部には「吹き抜け」をつくることで光が多く入り、開放的で贅沢なワンルームのように仕上がっています。
30坪のローコスト住宅は開放感や広さが求められないと思いがちですが、ご紹介したように工夫次第で理想の住宅を実現できるのです。
30坪のローコスト住宅を建てる際のハウスメーカーの選び方
30坪のローコスト住宅のハウスメーカーを選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。
☑︎価格の透過性:費用が明確に記載されているか、追加費用が発生するかなど ☑︎建築材料の品質:耐久性や性能など ☑︎工期:どのくらいの期間で完成するのか ☑︎アフターサービス:住宅の不具合が出た場合の対応について ☑︎住宅保証:どのような保証内容で、保証期間はどれくらいか ☑︎デザインや間取りの自由度:自分の理想の住宅に近いか ☑︎予算:予算内でどのような家を建てられるのか ☑︎標準仕様の機能性や装備:必要な設備が標準仕様になっているか |
北海道で30坪のローコスト住宅を建てるなら「豊栄建設」がおすすめです。
豊栄建設の「チャレンジ999」は、ご希望の予算に合わせてバリエーション豊富なプランから選択できる住宅で、ローコスト住宅を検討している方に向いています。
豊栄建設のローコスト住宅は、高断熱・高気密な家づくりや、地震に強い家づくりにも取り組んでおり、安全性能や快適性能に高い評価を得ている住宅です。さらに、各分野のプロフェッショナルがチーム体制で相談からアフターサポートまで一貫して対応しており、お客様の要望をしっかりと汲み取ります。
30坪で理想のローコスト住宅を建てたいと考える方は、ぜひ豊栄建設にご相談ください。
まとめ
30坪のローコスト住宅は1,000万円台から建てられて、一般的な注文住宅の半分ほどの建築費用で建築できる魅力的な選択肢です。
30坪のコンパクトさでも、動線を意識した間取りで効率化したり、吹き抜けや窓の配置で明るく開放感のある空間にできたりと、工夫次第で理想の住まいを叶えられます。
ただし、ローコスト住宅はハウスメーカーによって品質も価格もさまざまです。ローコスト住宅を検討する際は、複数のハウスメーカーを検討し、機能性やデザイン、コストのバランスなどから総合的に判断するとよいでしょう。