セントラルヒーティングにかかる灯油代は?いくらかかるの?

セントラルヒーティングに必要な灯油代の相場はいくら?

灯油の価格によってセントラルヒーティングの費用は変わりますが、経済産業省資源エネルギー庁のデータ(※1)によれば、2023年9月25日(月)時点での灯油1リットルあたりの概算価格は約121.5円です。

セントラルヒーティングで消費する灯油量について見てみると、北海道の苫小牧市が平成31年に行った調査によると1年間の世帯平均消費量は1927.5リットル。

世帯人数によって変動はありますが、灯油価格を121.5円/リットルで算出すると年間で必要な灯油代はおよそ23.4万円となります。

※1 参照:経済産業省資源エネルギー庁「石油製品価格調査」
https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html

※2 参照:苫小牧市「家庭の燃料等の消費節約実態調査結果」
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/files/00014400/00014486/H30nenryoukekka.pdf

暖房器具によって灯油代・光熱費はどう変わる?

使用する暖房器具によって光熱費にどのくらい差があるのか、暖房器具ごとに特徴や冬季1か月にかかる灯油代や光熱費の相場をまとめました。

セントラルヒーティング

冬季1か月あたりの相場

・灯油・ガスをエネルギー源とした場合:2万円~3万円
・電気をエネルギー源とした場合:3万円~5万円

セントラルヒーティングは家全体を均一に暖められるため、部屋を移動した時の温度差がほとんどなく、室温が下がりやすい洗面所や廊下でも快適に過ごせるという点がメリットです。 一方で、電源を切ると再び暖まるまで時間がかかるという面や、導入には配管やパネルヒーターの設置が必要であり、初期費用や手間が発生する点を考慮する必要があります。

ガスファンヒーター

冬季1か月あたりの相場
・1日8時間使用した場合:5,000円~1万円程度/1ヶ所あたり(※都市ガスを想定)

天然ガスやプロパンガスを燃料とするガスファンヒーターは、素早く室内を暖められるメリットがありますが、暖房範囲が狭く部分的にしか暖かくならないというデメリットがあります。また、安全の使うためにはこまめな換気をしなくてはなりません。

灯油ストーブ

冬季1か月あたりの相場
・1日8時間使用した場合:6,000円~25,000円/1ヶ所あたり(※灯油120円/Lで算出)

灯油ストーブはガスファンヒーターと同じく即暖性があり、すぐに室内を暖められます。また、電気やガスを使用しないため、災害時にも使えるのも嬉しい点。しかし、広い室内を暖めるには適切な大きさの灯油ストーブが必要となり、灯油代も高額になるリスクがあります。

エアコン

冬季1か月あたりの相場
・1日8時間使用した場合:1,000~3万円/一カ所あたり(※電力単価31円/kWhで算出)

エアコンの暖房機能は室内全体を均一に暖めたり温度を簡単に調節したりする点で優れていますが、空気が乾燥しやすく、加湿器を併用するなどの対策が必要です。
また、消費電力が大きいため、北海道などの寒冷地で使用する場合は電気代が高額になる可能性があります。

北海道で光熱費が安くなるには灯油・ガス・電気どれがいい?

北海道の冬は厳しいためセントラルヒーティングが暖房器具として選ばれていますが、肝心なのは「どのエネルギー源を使用するか」。

使用するボイラーの性能によっても光熱費は変わりますが、北海道ガスの試算を参考にすると電気を熱源とした場合には年間84万円。灯油を熱源とした場合には49万円かかり、ガスであれば39~48万円程度の光熱費が試算されていました(※3)。

この金額を比べると、灯油・ガス・電気の3つの中では、ガスをエネルギー源とすることが光熱費を抑える選択肢だといえます。

※3 参照:KITAGAS「エコジョーズ
https://motto.hokkaido-gas.co.jp/product/kyutoudanbou/ecojozu/

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