札幌の注文住宅の相場はいくら?土地の坪平均単価・補助金制度を解説

北海道札幌市は、利便性が高く賑わいのある都市ながら、自然に囲まれた豊かな街です。
魅力あふれるエリアですが、注文住宅を建てて住むには、どのくらいの費用が必要なのでしょうか。
札幌市内でも区によって、土地の価格相場には開きがあります。また、注文住宅は、フルオーダー、セミオーダー、規格住宅など多様な選択肢があり、それぞれ価格帯も異なります。
この記事では、札幌での注文住宅の相場や土地の坪単価、補助金制度について詳しく解説します。
札幌市内でご新築を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
札幌の注文住宅の相場はいくら?
まずは札幌市内で注文住宅を建てる場合の、建物価格の相場について知っておきましょう。
注文住宅には大きく分けて、「フルオーダー住宅」「セミオーダー住宅」「規格住宅」の3種類があります。
・フルオーダー住宅:間取りや設備の自由度が高い設計プラン。標準の選択肢の幅が広く、1邸づつ設計していく注文住宅 ・セミオーダー住宅:フルオーダー住宅よりも、標準の幅が狭く、間取りプランもいくつかの中から選び、アレンジしていく注文住宅 ・規格住宅:間取りプラン、標準が数種類のパターンで決められている注文住宅 |
ハウスメーカーや工務店によってそれぞれ仕組みが異なります。
一般的にフルオーダー住宅は自由度が最も高く、その分建物価格も高額です。セミオーダー住宅や規格住宅は自由度が低くなり、価格も低く設定されます。
札幌市内で建築できる注文住宅の本体価格は以下のような相場です。
坪単価 | 本体価格 | |
フルオーダー住宅 | 60~100万円 | 2,500万円~ |
セミオーダー住宅 | 40~70万円 | 2,000万円~3,000万円 |
規格住宅 | 30~50万円 | 1,500万円~2,500万円 |
自由度の高いフルオーダーの注文住宅では、3,000万円前後が相場です。ただし、大手のハウスメーカーなどはさらに高額な可能性もあります。また、札幌市内でも広い敷地に平屋で建てる場合などは、建築価格が大きくなりがちです。
自由度が低くなるセミオーダー住宅や規格住宅では、2,000万円代前半が相場と言えるでしょう。
なお、本体価格の他に、諸費用が必要です。敷地の条件に応じて必要諸費用は変動しますので、ハウスメーカーに相談してしっかりと計算してもらいましょう。
さらに、建物の工事費用に加え、土地の価格も加算して考慮します。
札幌で注文住宅を建てる際に必要な土地の広さ
続いて、札幌市で建てる注文住宅の広さの相場についても解説します。
住宅金融支援機構では、住宅面積や注文住宅を建てるために購入した土地の面積について調査・公表されています。
全国平均 | 首都圏・近畿圏・東海圏を除いたその他地域 | |
住宅面積 | 111.2㎡(約33.6坪) | 110.8㎡(約33.5坪) |
土地面積 | 208.1(約62.95坪) | 252.3(約76.3坪) |
札幌市内は40〜60%の建蔽率のエリアが多く、50坪ほどの土地に、床面積30坪前後の注文住宅が多く建てられています。
ただし、札幌市内中心部は土地相場が高いことから、よりコンパクトな敷地で、床面積の小さな住宅も少なくありません。
【エリア別】札幌で注文住宅を建てる際に知っておきたい土地の平均単価
ここからは、札幌市内でも土地価格の高い人気のエリアを紹介し、各区の特徴を解説します。
不動産情報サイトSUUMO北海道の土地価格相場情報によると、札幌市内の売り土地相場価格上位は以下の通りです。
1位:中央区/71.1 万円/坪
2位:豊平区/37.4 万円/坪
3位:西区/37.3 万円/坪
4位:東区/36 万円/坪
5位:厚別区/35.8 万円/坪
6位:白石区/33.9 万円/坪
エリア1:札幌市中央区
札幌市中央区は市の中心に位置し、交通アクセスが非常に良好です。JR、市営地下鉄、路面電車などが利用でき、新千歳空港へのアクセスも便利。
繁華街「すすきの」や大型商業施設が多く、買い物や子育てに便利な環境が整っています。土地の坪単価は高く、区内の円山公園駅・宮の森駅の周辺は高級住宅街とされています。北海道神宮や公園といった緑の多い地域でもあり、人気のエリアです。
エリア2:札幌市豊平区
豊平区は閑静な住宅街が広がり、自然が豊かなエリア。札幌市営地下鉄が通っているので、中心街へのアクセスも良好です。治安も良く、子育てに適した環境が整っています。
エリア3:札幌市西区
西区は豊かな自然と便利な交通アクセスが特徴です。JR函館線や市営地下鉄東西線が通っており、市内中心部へのアクセスが容易です。
買い物環境も充実しており、治安が良いエリアと言えるでしょう。
エリア4:札幌市東区
東区は農業、工業、商業がバランスの取れた地域です。特産品のタマネギが有名です。平坦な地形で、交通アクセスも良好です。
エリア5:札幌市厚別区
厚別区はファミリー層に人気の閑静な住宅街です。保育園や幼稚園が多く、子育て支援が充実しています。厚別区のある新さっぽろエリアは、この数年で大規模な再開発が進んでいることから、坪単価も上昇傾向です。商業施設も充実し、住みやすいエリアでしょう。
エリア6:札幌市白石区
白石区は、駅周辺の土地は高価格帯ですが、全体的には比較的安価な土地価格です。自然豊かな地域で、生活環境が整っています。
紹介した6区は、市内でも利便性が高い住宅エリアです。他方、市内で最も土地価格相場が低いのは南区で14.6 万円/坪。上位エリアと2倍以上の差があります。
市内でも少し郊外に足を伸ばすと、より広々とした土地が安価に購入できます。予算に応じて希望の居住エリアを探してみてくださいね。
札幌で注文住宅を建てる際のポイントとは?
札幌で注文住宅を建てるのに相場が気になるなら、いくつかのポイントを抑えましょう。
ひとつは、土地情報を得るために、地域の複数の不動産業者に相談してみましょう。
なぜなら、札幌市内の土地価格は、エリアによって大きく異なるからです。
たとえば、都心の中央区は坪単価が高く40坪前後で4000万円や5000万円の土地情報も少なくありません。他方、市内で最も平均坪単価の低い南区では、各敷地1000万円以下のニュータウン計画も多く展開されています。
駅へのアクセスなどの差はあるものの、少し郊外へ行くだけで大きな価格差があります。建てられる注文住宅のグレードや広さも、大きく差が生じますよ。
地域の不動産業者は、現地の市場状況や土地の特徴を知っているため、比較検討して広く情報収集することをおすすめします。
もうひとつは、コストにこだわっても、建物の品質には妥協しないことです。
言わずもがな札幌は冬の寒さの厳しい寒冷地です。注文住宅を建てるなら、機密性能や断熱性能、暖房設備をしっかり検討しましょう。
性能の低い住宅では冬場の光熱費がかさみ、長期的には返って損になる恐れもあります。
札幌で注文住宅を建てる際に活用すべき補助金・支援制度
札幌で注文住宅を建てるのに、補助金や支援制度の活用も、コストを削減する方法です。札幌市には独自の補助制度がいくつかおこなわれています。
以下に、札幌で利用できる主な補助制度を、2つ紹介します。
制度1:札幌版次世代住宅補助制度
札幌版次世代住宅補助制度は、高断熱・高気密の省エネルギー住宅の新築に対して交付される補助金制度です。住宅性能に応じて「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」の等級があり、今年度の補助金額はそれぞれ220万円、180万円、60万円です。
参考:札幌版次世代住宅補助制度
令和6年度(2024年度)の受付は終了していますが、10年以上前から続いている制度のため、次年度の情報公開が待たれています。
制度2:再エネ省エネ機器導入補助金制度
再エネ省エネ機器導入補助金制度は、太陽光発電や蓄電池などの省エネルギー機器の導入を支援する制度です。
たとえば、太陽光発電の場合、1kWあたり18,000円の補助が受けられます(上限125,000円)。
ほかにも、定置用蓄電池、エネファーム(家庭用燃料電池)、地中熱ヒートポンプ、ペレットストーブについて、各補助額が定められています。
こちらも今年度は予算に達し、申し込みが締め切られています。
次年度の制度利用を検討するなら、早めの応募がおすすめです。
家づくりのご相談は”豊栄建設”へ
豊栄建設は、札幌市と苫小牧市を中心に、注文住宅の設計デザイン、施工をおこなっているハウスメーカーです。
「理想の住まいを納得できる価格で」をコンセプトに、住宅ブランド「チャレンジ999」を創っています。
価格はローコスト住宅と同等ながら、高い品質を提案し、お施主様の希望する住まいを実現します。
「価格」「品質」に加え、ワンチームでお客様を支える「サポート」力を軸に、三位一体の家づくりが私たちの強みです。
さらに、北海道の厳しい気候環境でも快適で安心な暮らしができる、耐震性・断熱性・気密性に優れた住宅を設計しています。
おかげさまで、2023年・2024年の『住宅建築確認申請数 札幌No.1ビルダー』を2年連続で獲得しています。
札幌でコストも品質も諦めない注文住宅を建てるなら、わたしたち豊栄建設にご相談ください。
お問い合わせはこちらから承ります。
まとめ
札幌で注文住宅を建てる際の費用や価格相場、土地の坪単価、補助金制度について詳しく解説しました。
札幌市内各区の土地価格はエリアによって異なり、補助金制度を活用することでコストを削減できます。
新築を検討中の方は、信頼できるパートナーと一緒に、理想の住まいを築いてください。