暮らしも趣味も楽しくなる、空間の使い方にこだわった家

石狩市N様邸

家を建てようと決めたとき、どうしても目に映えるものに気持ちが行きがちですが、最初に考えなければいけないことは、今の生活のどこに使いづらさがあるかです。

 

今回ご紹介するN様も、アパート時代の生活を振り返り、それらを改善する空間の使い方や収納にこだわったお住まい。Instagramで入念にリサーチし、ご夫婦の暮らし方に合うさまざまなアイデアを盛り込んだという、お二人の体験をうかがってきました。

 

 

Q:家を建てようと決めたきっかけは?

 

「僕も妻も戸建てで育ったこともあり、結婚前から家は建てたいよねと話はしていました。なので、外出したついでに住宅展示場へ行ってモデルハウスを見たり、見積もりを取ったりはしていたのですが、どこも高くて一歩踏み出せずにいました。あるとき、当時住んでいたアパートの近所に土地の売りが出ているのを見つけたんです。問い合わせると、豊栄が管理している土地だと知り、話を聞きに行きました。すると、意外に土地の値段が安くて。それもあってか、手に入りづらく前に買おうという感じでした」とご主人。

 

このときに、豊栄建設のモデルハウスもご覧になっていただきました。ご主人のお知り合いも豊栄建設で建ててくださっていたようで、皆さんから「コストパフォーマンスがいい」というお話を聞かれていたそう。

 

「家の価格が安いと見た目もそれ相応なのかなと思っていましたが、まったくそんなことはなくて、とても立派。土地の安さもあって、いろいろと家にこだわれると思いました」と奥様。

 

豊栄建設でなら、理想的な家を叶えられると感じ、家を建てることを決断されたとのことです。

 

 

Q:家づくりでこだわったところは?

 

「収納スペースの多い家にしたいと、ずっと思っていました」とご主人。

 

その理由は、ご夫婦ともアウトドアが大好きで、キャンプ道具や、ご主人の趣味の釣り道具といったものがたくさんあるため。アパートで暮らしていたときは、それらの収納にとても困っていたそうです。

 

そこで取り入れたのは、家に組み込んだ物置でした。

 

 

大きな道具を収納できる棚を設置し、内装にはOSB合板を使っているので、ネジを打ち込んで追加で棚などを取り付けることもできます。何よりも、左の開口部が駐車場につながっているため、荷物の積み下ろしがとても便利。

 

「アパートのときは物置から車まで距離があったので、キャンプに行くとなると道具を積み込むのがとても手間でした。キャンプには行きたいけど、出発までが面倒だなと思うことがよくあったんです。ですが、これだと出かけやすくなりますね」とご主人。

 

アウトドア用品の収納場所はここだけではありません。

 

 

外物置は玄関土間にもつながっており、こちらにはテントや寝袋といった湿気に弱いものを収納しています。

 

「物置に置くとカビが心配。だからといって家の中に入れるのも躊躇する、といったものを土間に入れています」とご主人。

 

釣りで使うウエアを干せるスペースや、釣ってきた魚を入れる冷凍庫もあります。まさに、ご主人の趣味がぎゅっとつまったスペースです。

 

 

Q:釣りの仕掛けを作るときは物置で?

 

「いいえ、それ専用の部屋を2階につくりました」

 

 

小さくてもいいから作業部屋がほしいというご主人のご要望を叶えた一室。2帖という程よい広さが秘密基地のようです。内装は奥様がアドバイスされたそうで、木目調のクロスや天井にマッチするよう、コンセント、スイッチ、巾木はダークカラーで統一。

 

 

こんなふうに、好きなものを並べると、幸せな気分になるんですよね。

 

 

Q:奥様はどのようなご要望を?

 

「キッチンにいても家族の会話に入れるような家がいいなと思っていました」

 

 

そこで、リビング全体を見渡せるよう、立壁のないフルフラットのキッチンを採用。ご家族とコミュニケーションがとりやすいほか、料理をダイニングへ運びやすいといったメリットもあります。

 

 

また、パナソニックのトリプルワイドIHなので、3つ鍋が置けるのにすっきりな見た目。布巾でさっと拭くだけできれいになる手入れのしやすさも気に入っているそうです。

 

さらに動線にもこだわり、キッチンから回遊できる間取りに。

 

 

まずは、キッチン横に設けた食品庫。食品や日用品のストックをはじめ、コードレス掃除の充電スペースもつくりました。空間にゆとりがあるため、欲しいものが探しやすいそう。

 

ここを抜けると、もうひとつの奥様のこだわりである洗面所があります。

 

 

さまざまな部材を自分好みに組み合わせてつくるパナソニックのシーラインを採用した、幅165㎝のワイドな洗面台兼ドレッサー。家をつくるにあたって、奥様がどうしても実現したかったもののひとつです。

 

「洗面台で座って化粧ができるようにしたいと思っていました。なおかつ、誰かが洗面台を使っていても並んで使えるだけのスペースもほしかったんです」と奥様。

 

化粧をする方ならわかると思いますが、リキッドファンデーションを使った後など、メイク中は手を洗いたくなるタイミングがあります。その都度、洗面所に行って手を洗い、戻ってきて化粧の続きをする、という面倒を省くには、洗面台をドレッサーにするのが効率的です。ですが、洗面所は暗いところが多い。照明の仕様や設置箇所によっては顔色が見えづらくて、ついつい化粧が濃くなってしまうことも……。

 

「わが家の洗面所も陽の光が入らないので、メイクしやすいように、ドレッサーには女優ライトのような、顔に光が当たるよう照明を設置してもらいました」

 

そして、洗面所の奥にはファミリークローゼット。普段使うものはすべてここに収納しているので、朝起きて、洗顔、着替えといった一連の準備が1階で完結します。特に出勤前は何かと慌ただしいので、1階と2階を行き来する手間がなくなるのは、かなり楽。

 

そして、洗面所の隣にはユーティリティ。

 

 

ここで洗濯し、ハンガーにかけて干した洋服を、そのままファミリークローゼットへ。意外と時間のかかる洗濯物を畳む作業を省けるのです。奥様もお仕事をされているので、家事の負担が軽減したと、たいへん喜ばれていました。

 

 

Q:新居での暮らしのご感想は?

 

 

「アウトドア用品の収納、車への積み込みの手間、家事動線など、以前の住まいで『ここがこうだったらいいのに……』と思ったところを全部詰め込んだ家なので、何をするにも楽ですね」と奥様。

 

ご主人の様子についてうかがうと「よく部屋で嬉しそうに釣り道具を触っています(笑)

」と、ご夫婦ともにご満足いただいている様子で何よりです。

 

 

Q:ところで、図面にはリビング横に洋室があったはずですが……

 

「いつもはリビングとして使っているんです」と奥様。

 

 

とても広くて開放的なリビング。ですが、泊りのゲストがいらっしゃったときは──

 

 

ロールスクリーンを下ろしてもう一部屋できるんです。

 

「年に1回ほど、お客さんが泊まっていくことがありますが、そのタイミングのためだけに空間をつくるのはどうかと思ったんです。何かいいアイデアはないかと調べたら、ロールスクリーンで仕切る方法を見つけて、これはいいなと」と奥様。

 

ゲスト用の部屋だけでなく、荷物を置く場所やご家族を看病するときなど、一時的にほしい空間としてフレキシブルに使えるので、これは目からウロコが落ちました。

 

 

Q:最後にこれから家を建てる方へアドバイスを

 

「今の生活の動線を振り返って、こうしたい、こうなればいい、ここは残したいというのをまとめるといいです。それを担当者さんに伝えるときは、写真を見せるといいですね。私の場合、主な情報源はInstagramで、それに加えて、自分で間取りも描きました。それらを参考に打ち合わせをし、どんどん詰めていった感じです」

玄関ホールに手洗い場を設置。コロナのこともあり、ご家族もゲストも、すぐに手洗いできるようにしたいと考えて設けました。丸いミラーがとてもおしゃれ。

階段下にパソコン専用のスペース。まるでDENのようです。リビングに置くと存在感が出てしまうパソコン問題もこれで解決。下にはロボット掃除機専用の出入口も。

2階の廊下から1階を見下ろすことができます。「空間に隔たりがなく、全部がつながっているので、家のどこにいても誰がどこにいるのか目が届くのがいいですね」と奥様。

主寝室には、シーリングライトにプロジェクターが付いた「ポップインアラジン」を採用。壁にテレビ番組や映画、動画サイトの映像などを映せるので、寝ながら観られます。

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