隣地と密接したほそなが~い土地でも、明るく住み心地のいい家を実現

札幌市S様邸

2021年4月に『家づくりに役立つBlog』にて、変形地の家づくりをご紹介しました。
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「変形地はちょっと…」と思われている方に、実際に建てられた施主様の体験談や事例をご紹介して、設計の仕方次第で暮らしやすい家になることをお伝えしているブログです。

今回取材でお邪魔したお住まいは、事例とほぼ同じケースのほそなが~い土地にお家を建てられたS様のお宅。変形地であることに加え、隣地とも密接した環境でありながら、明るく、広い、住み心地のいいお家を建てるにあたって、どのような工夫をされたのか、詳しいお話をうかがってきました。

Q:こちらの土地を購入した決め手は?

「駐車場と庭がほしくて、その希望が叶いそうな土地だったからです」とご主人。

加えて、最寄駅へも徒歩圏で通勤に便利そうだったのも選んだ理由の一つでした。しかし、地鎮祭のときに改めてしめ縄で囲んだ建築面積を見て、ここに自分たちが希望するものを盛り込んだ家が建つのだろうか、と一瞬、不安になったそうです。

 

Q:特に不安になったのはどんな点でしたか?

「室内にどれくらいの自然光が入るかでした」

S様の土地は細長い上に、両隣と密接しています。お隣さんと窓同士が重なれば、終始、閉めきっていなければならず、窓をつけても明かり採りとしては機能しなくなります。

「なので、なるべくたくさんの自然光が入る、明るい家にしてほしいと伝えました」

 

Q:明るい家にするために、どのような工夫しましたか?

「吹き抜けの窓と掃き出し窓を大きくしました」

両隣に家があるため、お隣さんと隣接する壁には目線を避けるため高窓を設置しましたが、メインとなる採光窓は、南西にある吹き抜けの窓とリビングの掃き出し窓です。南西は、昼から夕方にかけての日当たりが良く、平均日照時間は約8時間。この恩恵を最大限に受けるべく、吹き抜けの窓も掃き出し窓も設置可能な中でもっとも大きなサイズにしたそうです。

その結果、こんなにも明るいお家になりました。

「ほかにも、吹き抜けにサブの窓をつけるなど、極力いろいろなところから自然光が入るように、窓は増やせるだけ増やしました」

 

Q:他に間取りを決める上でこだわったところは?

「リビングからキッチン、洗面所、ユーティリティ、浴室の動線です」

当初はアイランドキッチンを置きたかったそうですが、その場合、広さがある南西側に配置することになるで、日当たりを確保できないといった理由で諦めたとのこと。

そこで、スペースを有効活用した、直線の動線となる配置に。

なおかつ、キッチンやカップボード、吊り下げ棚の扉や、床、建具を、チェリー柄に統一しているので、見た目にノイズがない=すーっと見渡せるので実際の長さより奥行きを感じることができます。

「家事動線もスムーズですが、キッチン(リクシル アレスタ型)が使いやすくなって気に入っています。以前、住んでいた賃貸物件はキッチンの調理台が低くて、前かがみになって料理していたので腰や肩がつらかったのですが、5㎝高くなったことでとても快適になりました」と奥様。

使いやすくなったのは、洗面所と浴室もそう。

キッチンの奥にある扉を開けると、ワイドタイプの洗面台(リクシルXV/1200)を設置した洗面所へ。お子様が大きくなったとき、ご家族全員で横一列に並んで朝の身支度をしても大丈夫な広さにしたいというご希望から、こちらのタイプを選ばれました。

さらにその奥にある浴室も、アクセントパネルがおしゃれな、ゆったりとした広さ。

「通常は1坪でつくることが多いと思いますが、お風呂も出来るだけ大きくしたかったので、ギリギリ入る1.25坪にしました」

これだけの広さだと、足を伸ばしてお湯に浸かれるのはもちろん、お子様と一緒の入浴でも窮屈な思いをしません。

給湯設備もエコジョーズフルオートを採用しているので、自動たし湯、入浴検知による自動沸きあげといった機能がついています。ご夫婦それぞれ勤務時間が異なることもあるS様ですが、好きなタイミングで快適なバスタイムを楽しめます。

 

Q:勤務時間が異なる奥様のために工夫した場所があるそうですね

「寝室に設けたウォークインクローゼットを回遊式にしました」

ウォークインクローゼットへは、寝室からだけではなく、廊下からも入ることができます。このようにしたのは、夜勤から帰宅されて休んでいる奥様への気づかいからでした。

「仕事で疲れて眠っている妻のそばでゴソゴソして起こしたくなかったので」

 

Q:実際に暮らしてみて気づいた、新居の良さは?

「天井の高さです」とご主人。

S様ご夫婦はともに高身長で、天井が低めの賃貸物件の場合、ご主人の身長だと背伸びをして腕を伸ばすと、余裕で天井に手が届くそうです。以前のお住まいもそのようなつくりでしたが、豊栄建設の家は天井が高めにつくられているので、圧迫感がなく、開放的。そこも気に入っているとのこと。

 

Q:奥様はいかがですか?

「リビングとダイニングが分かれているところです。賃貸に住んでいたときは、リビングに置いていたソファとローテーブルで食事をしていましたが、これがけっこう食べにくくて。でも今は、ダイニングセットを置けるようになったので、ゆっくり食事ができるだけでなく、食事の準備や後片付けも楽になりました。あと、セントラルヒーティングなので、部屋のどこへ行っても暖かいのがいいですね」

 

Q:最後に、これからお家を建てる方へアドバイスを

「出来る出来ないは置いておいて、まずは何でも相談してみることだと思います。わが家の場合、天井は当初、白のクロスでしたが、ギリギリになって木目調に変えてほしいと伝えました」

「吹き抜けとの境目をきれいに収めるため、下がり壁をつけるという設計変更をお願いすることになりましたが、勇気を出して言って正解でしたし、もし言わずにいたら後悔していたと思います。家づくりは一生に一度の買い物なので、思いや要望を伝えたほうがいいです」


このお住まいを設計した橘井に設計にあたってのポイント(特に採光)を取材したブログもございます。変形地での家づくり・採光にお悩みの方、豊栄建設の家づくりをもっと知りたい!という方はぜひお読みください。

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1階洋室からの眺め。洋室をお子様の遊び場にすれば、キッチンで料理をするママの姿をキャッチできます。開口部を閉めれば、ゲスト用の宿泊スペースにも。こちらは本通モデルハウスを参考にしました。

リビングに面したテラス。コンクリートにすることで腐食の心配がありません。来年の夏にはここでBBQをしたり、家庭菜園でトマトやピーマンなどを育てたいとご主人。

外構も整備し、カーポートも設置。白と黒のツートンの外観もとてもおしゃれです。

玄関前に設置した風除室。冬はこれがあるだけで玄関の気温が格段に違います。特に積雪時は、雪かき用のスコップの一時置き場にもなり、とても便利です。

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